「信頼って、どうすれば築けるんだろう?」

マネジメントやチームづくりに関わる人なら、一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか。

パーソル総合研究所 × 九州大学の「上司と部下の信頼関係」というレポートが非常に参考になると思ったので、今回はこの研究についてわかりやすくご紹介したいと思います。

信頼は一方向ではなく「相互作用」

「信頼は積み重ね」という言葉をよく耳にしますよね。

でもこの研究によると、信頼は与える側の努力だけで成り立つものではなく、相互作用の中で深まっていくとのこと。

ポイントは「信頼されている感覚(=被信頼感)」。

実は、ここが信頼関係の起点になるそうなんです。

たとえばこんな流れ。

  • リーダーが部下を信頼する
  • 部下が「信頼されている」と感じる
  • 部下がリーダーを信頼しやすくなる
  • リーダーも「信頼されている」と実感する
  • さらに部下を信頼できるようになる

こんな風に、正のスパイラルが回っていく。

逆にどこかで信頼が欠けると、簡単に負のスパイラルに陥ってしまう危うさもあります。

実は「信頼できている職場」は少ない

この調査で特に驚いたのが、信頼関係がしっかり築けている職場は全体の 26.4% にすぎないという点。

52.4% は「信頼の一方向不全関係」になっているそう。

つまり、部下は上司を信頼しているけれど、上司は部下を信頼しきれていない。そんな状態が半数以上を占めているのです。

信頼のらせん関係を築くヒント

では、どうすれば「信頼のらせん関係」を作れるのか。

この研究では具体的な行動例も示されています。

  • リーダーは「メンバーは成長したい存在」と信じる
  • メンバーは報連相や先回り行動で誠意を示す
  • お互いに「自分らしさ(オーセンティシティ)」を見せる

また、「1on1ミーティング」にも言及がありました。

効果的に使えば「信頼されている感」を育てられるそう。

ただし回数をこなすだけでは効果が薄く、ミーティングの中身が大事みたいですね。

まとめ:信頼は目に見えないけれど成果につながる

リモートワークで物理的に距離がある今だからこそ、「信頼」の研究はより大事なテーマだと思います。

信頼は数字で測れないものですが、チームの心理的安全性を高め、成果にも直結する。

あらためて、組織における核心的な要素だなと実感しました。