こんにちは。
漢方カウンセラーの青木優加です。
5月に入ったとたん風が強い日が多かったり気圧の変化も激しく、身体だけでなく気持ちもザワザワと揺さぶられることが多いなと感じています。
この2週間、皆様はいかがお過ごしだったでしょうか?
立春に始まったこのコラムも今回で7回目。
暦の上では夏を迎えます。
少しずつ季節の移ろいを感じたり、立ち止まるお役に立てていたら幸いです。
立夏からのウェルビーイングヒントをお伝えしていきますね。
立夏とは?
令和8年は、5月5日に立夏を迎えます。
立夏(りっか)は、夏の気配が立ち上がるころを意味します。
暦の上では夏の始まりで春の土用が明け、日差しや気温の変化がいよいよはっきりしてきます。
新緑が目に眩しく感じられ、さわやかな風や気持ちい五月晴れを楽しみことができる季節。
ぜひ外に出て自然から元気をもらってくださいね。
立夏からのウェルビーイングヒント
この時期は、心も身体も少しずつの夏の準備を進めていきたいタイミングとなります。
夏に向けての土台をつくるポイントをまとめました。
1)「初もの」で美味しく、心と身体の土台をつくる
「初物(はつもの)」は、食べると新しい生命力が得られる、寿命が伸びる、と縁起物として大切にされてきました。
スーパーでも「この時期初めて!」というものを見ると嬉しくなりますよね。
立夏の時期におすすめの初物のひとつが鰹(かつお)です。
鰹は元気のもとを補い、胃腸をあたためて消化吸収を助けてくれる食材です。貧血気味のときや、熟睡できないと感じる時に食べるのも良いです。
また睡眠不足で身体が消耗しているときにも、体力のサポート役として活躍してくれます。
ただし足がはやい食材でもありますので、胃腸が弱っているときはお刺身より火を通して食べると良いですよ。
ネギやニンニク、生姜などの薬味をふんだんに使っていただくと、よりサポート力がアップします。
もうひとつのおすすめは新茶。
立春から数えて88日目(八十八夜)に摘まれたお茶には、春のエネルギーがぎゅっとたくわえられているといわれます。
新茶はみずみずしくすっきりした香りと、ほんのり甘い味わいが魅力。
緑茶は身体の熱を冷ますはたらきがありますので、これからの季節、なんだか身体に熱がこもっているように感じるときにもお勧めです。
その場合は茶葉に少しミントを足すとより清涼感を味わうことができますよ。頭や目がスッキリと感じられるのでお試しあれ。
また、緑茶には消化を助けてくれるはたらきもあります。食後には温かい緑茶を一杯。口の中もスッキリ、おなかにも優しいのでこちらもぜひお楽しみください。
ただカフェインが含まれていますので、眠りが浅い人・寝つきが気になる人は夕方までに飲み終わることを心がけてみてくださいね。
2)こまめな水分補給で「お腹」をいたわる
5月に入ると、急に暑く感じる日も増えてきます。
日差しの下で過ごしたり、汗をかいたりするといつもより水分が必要にもなります。
冷たい飲み物が欲しくなる時期ですが、ここで大切なのは「喉が乾く前に、ひと口ずつ」という補給のしかたです。
一度にたくさんの水分を摂ると、胃に負担がかかり消化不良につながることもあります。
そのため喉が渇いてから一気に飲むより、少しずつ口に含んでのむ、かわきを潤す、をこの時期から少しだけ意識するようにしてみてください。「夏に向けて潤いを仕込む」イメージで、こまめにどうぞ。
3)夏本番より、今からのケアが大切なもの
気候が良くなり外で活動的に動く季節。
今の時期が実は一番対策やケアが必要なものがあります。
それは、紫外線。
紫外線の強さは真夏だけでなく、4月から徐々に増え5月から8月までにピークを迎えます。そのため、今からの対策がとても大切です。
紫外線の影響は、ただ肌が日焼けをするだけでなく、角膜の炎症や目の充血を引き起こす可能性、免疫の低下や、全身の疲労感、自律神経の乱れにつながる場合もあります。
お天気の良い日に外に出て、いつもより疲れを感じるのは、動いたことだけではなく紫外線による疲労も原因の一つかもしれません。
夏の間の疲労が強いと感じる方は、今からしっかり紫外線対策を始めてみてくださいね。
紫外線対策のポイント
対策: 日焼け止め、日傘、アームカバー、サングラス
気をつけると良い時間帯: 10時〜14時が最も強い時間なので、この時間だけでもケアを意識
晴れていなくても、曇りや雨の日でも紫外線は透過すると言われています。さらに屋内にいても、窓の近くや日当たりの良い場所も同様です。
朝起きて、顔を洗ってたらお肌のお手入れついでに日焼け止めを塗る、玄関に日焼け止めクリームを置いておくなど少しの工夫からぜひお試しくださいませ。
まとめ
立夏は、身体が夏へ切り替わっていく“入口”の季節です。身体の準備を少しずつ意識してみてくださいね。
- 初物(鰹・新茶)を楽しみながら養生
- 水分は「喉が渇く前に、ひと口ずつ」
- 紫外線対策をしっかりと

では、この時期もどうぞウェルビーイングにお過ごしくださいませ。
参考文献
神宮館 令和八年神宮館家庭暦
日本中医食養学会(2019) 薬膳食典 食物性味表 / 日本中医食養学会
田文龍 劉延洪 編文(1995) まんが 黄帝内経ー中国古代の養生奇書 / 医道の日本社
貝原益軒 著 貝原守一 校註(2018) 養生訓 / 土曜社
白井明大 (2020) 日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー 増補新装版 / 角川書店
薬日本堂 監修(2010) 毎日役立つ からだにやさしい 薬膳・漢方の食材帳 / 実業之日本社
国土交通省 気象庁 日最大UVインデックス(解析値)の月別累年平均値
環境省 紫外線環境保健マニュアル
家庭医学大事典 新版ホームメディカ / 小学館
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