こんにちは。
漢方カウンセラーの青木優加です。
桜の便りを各地で聞くようになりました。
桜満開ののどかな日差しの中で自然に包まれて過ごしていると、改めて日本の四季の素晴らしさを実感します。
春の訪れを感じますね。

二十四節気では「清明(せいめい)」に入ります。
この時期は、外の世界が明るく動き出す一方、年度の切り替えや寒暖差から内外からの影響で変化が大きく、心も体も気づかないうちにとても緊張している季節でもあります。
本来、春は伸び伸びと過ごしたい季節。
緊張からこわばってしまった身体や心を、少しずつでも伸ばすことを意識してととのえていきましょうね。
清明からのウェルビーイングヒントをまとめました。
清明とは?
清明は、二十四節気の5番目。令和8年は4月5日に迎えます。
「清」は清らかさ、「明」は明るさを表し、春の光が満ちて、万物がいきいきと輝き始めるころという意味があります。
花が咲き、芽吹きが進み、空気が明るく澄む。
明るい空気や光に包まれていくので気持ちが晴れやかに心地よく感じるイメージがありますが
その一方で1日の中の気温差も大きく、さらに暑い日になったと思えば翌日は気温が低下するなど日ごとのお天気や気温の変化も激しい時期でもあります。
また、年度の切り替わりで新生活を始める方が多かったり部署異動やご家族の進級、進学など、生活リズムも変化することが多い季節。
そうなると、自分が思っている以上に心も身体も緊張していたり気疲れしやすい時期にもなります。
ストレスや疲労から胃腸のトラブルを招きやすい時期でもありますので、「新年度だから気持ちも新たにスタート!」といきたいところですが
実は気温や環境に慣れることが最優先。
「毎朝起きて生活を送っているだけで、十分頑張っているんだよ」と自分をほめてあげてくださいね。
清明からのウェルビーイングヒント
1)食べすぎた翌日は「軽くする」ではなく「休ませる」
春はお花見や歓迎会など会食の機会も多く、つい食べすぎたり飲みすぎたりしがちです。
食事の量はもちろん、外食で脂っこいものや味の濃いものなどを食べる機会も増えるかもしれませんね。
集っての食事はお酒も食事も楽しみたいもの。
そんな時期、身体とくに胃腸を整えるには「何を食べるか」の前に、胃腸が休む日や時間をつくることを意識してみてください。
会食や外食がない日は、休肝日ならぬ休「胃」日をつくって。
その日は少し食べる量を減らしたり(腹七分目くらいが目標)、消化の良いお粥にしたり、加工食品や添加物を少し控えめに。
いつもよりがんばりすぎた胃を、いたわって休めてあげてくださいね。
また、この時期はストレスで食べすぎてしまう方もいらっしゃるかも知れません。
それなら食べすぎた翌日には同じように、少しだけ食べる量を減らす、消化の良いものや温かいものを食べることがおすすめです。
その時はよく噛んで食べること、寝る前3時間前には食べ終わることも意識できたら満点です!
胃を中心に内臓がしっかり休むことができると、身体全体の元気も回復できますよ。
2)ため息で、緊張をほどく
新しい年度がスタートして、環境や仕事が変わり心身ともに知らずに力が入る時期。
気疲れしたり、肩がいつもより凝るなど、なんとなくしんどいと感じていませんか?
そんな時におすすめはため息をつくこと。
まずはため息をつくことで、身体をゆるませてあげましょう。
おすすめは、ため息が出たら、さらにフゥーっとゆっくり大きめのため息をついてみること。
さらに息を吐くことで自然と息を吸うことが出来ます。
その際に、鼻からゆっくり吸うと体にたくさん空気が入ってきます。
せっかくなので身体に気持ち良い空気を、すみずみまで行き渡らせる様なイメージでゆったりと行ってください。
ゆっくり10回くらいで約1分間。
多いと感じたらまずは3回からでOKです。
気忙しくもなる時期。
普段無意識になっている呼吸は、実は1番簡単にできる心身のセルフケアです。
1日数回で良いので、気づいたら大きくため息をどうぞ。
3)春の“苦味”を味方にする
東洋的には、春は身体の上の部分に不調が出やすい季節。
とくに、のぼせ、目の充血、イライラ、吹き出物などが出やすい人は、ほどよい苦味や香りが助けになります。
苦い食べ物は、こもった熱を冷ましてくれるはたらきをしてくれます。
この時期のオススメは菜の花とグレープフルーツ。
菜の花は目の充血が気になるかたや、めまいやのぼせ、イライラを感じる方にオススメです。
炎症を抑えたり、吹き出物や肌のトラブルにも一役買ってくれるので、抑えたい方にもぜひ取り入れて頂きたい食材です。
また、吹き出物や炎症が出ている方にご注意いただきたいのが、春の食材の中でアクの強いもの。
例えて言うと、表面に出てきた炎症がさらに炎上してしまいますので、肌のトラブルや吹き出物が出てしまっている方は食べるのを控えたほうが無難です。
グレープフルーツは、歓送迎会の多いこの時期の救世主。
二日酔いの朝にも取り入れていただきたい食材です。
もちろん二日酔いだけでなく、イライラやストレスを感じる方にもオススメです。
爽やかな香りがイライラを発散させてくれますよ。
さらに食べ過ぎや胃が重く感じるときなどにも、胃の不快感をやわらげてくれます。
生のまま、ジュースやサラダなどでぜひ取り入れてみてくださいね。
4)手首・足首を冷やさない
お天気が良い日も朝晩は冷え込みが強かったり風が冷たかったり。
空の明るさとはうらはらに、なかなか油断ができないのもこの時期の特徴です。
実は、寒さを感じると体の抵抗力も下がってしまうので、暖かく感じてきた時が要注意。
少しでも身体を冷やさない、あたためる工夫をしていて損はありません。
とくに首、手首、足首まわり。
ストール、レッグウォーマー、薄手のカーディガンやカイロなど。
日中薄着になるときは、バッグにどれか一つ入れておくと安心です。
首だけは寒さから守る!と意識しておくだけでも、体調が大きく崩れたり、うっかり風邪をひくことを防ぐことができますよ。
春は特に気温の差が自律神経の乱れも招き、なんとなく重だるさややる気のなさを感じやすくなります。
急な冷え込みに備える工夫も、この時期を心地よく過ごすポイントです。
まとめ
ご家族の入学や入社、転勤、引っ越しそしてお子さんの春休み。
気づけば「いそがしい」と口に出てしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときはぜひ、ほんの少しでも遠くのものを見たり、春の自然を感じられるように緑や花を愛でることも楽しんでみてくださいね。
でも「今日出来なかったことは明日気をつけよう」くらいの気持ちで、繊細になりすぎずに。
良い緊張感で、この時期も健やかにお元気にお過ごしくださいね。

参考文献
神宮館 令和八年神宮館家庭暦
日本中医食養学会(2019) 薬膳食典 食物性味表 / 日本中医食養学会
田文龍 劉延洪 編文(1995) まんが 黄帝内経ー中国古代の養生奇書 / 医道の日本社
貝原益軒 著 貝原守一 校註(2018) 養生訓 / 土曜社
白井明大 (2020) 日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー 増補新装版 / 角川書店
薬日本堂 監修(2010) 毎日役立つ からだにやさしい 薬膳・漢方の食材帳 / 実業之日本社
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