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「幸せな社員が会社を強くする」は、本当?経営者・従業員・パートナーの三者の関係から見える企業成長の新常識

日々是幸日

私を含めて、私たちは日頃、実に多くの役割を担う人生を送っていますが、社会に出ると職業人として過ごす時間はざっくり3分の1くらいはあると思います。かつての私はこの職業人として「24時間365日いつでも連絡ください」と社内外の人に30年以上お伝えし続けるほぼ仕事に全振りゴリゴリの人生を全く違和感なく続けていました。しかし、今はその違和感がなかったことに違和感を持てるようになりました(笑)。だからこそ、今回ご紹介する研究プロジェクトのニュースを読んだとき、「ようやくこの問いが、大きな組織の研究テーマになってきた」と感じました。

日本青年会議所と博報堂のシンクタンク「博報堂100年生活者研究所」が、共同研究プロジェクト「日本ウェルビーイング研究会議」を立ち上げました。このプロジェクトのユニークな点は、従業員を「組織の一員」としてだけでなく、「ひとりの生活者」として捉え直しているところです。

これまでのウェルビーイング経営(従業員の幸福や健康を経営の中心に据えるアプローチ)の議論は、「従業員と会社」という二者関係に閉じていることが多かったと言われています。しかしこの研究会議は、そこに「パートナーや親友など身近な人」という第三の存在を加え、三者の意識と行動が企業の成長にどう影響するかを分析しようとしています。

プレ調査として「100年企業」、つまり過去3年間増収かつ長期的な視点で経営している企業を分析したところ、興味深い結果が出ています。そういった企業では、社員が会社のビジョンに共感し、仕事を通じた成長を実感している割合が高いだけでなく、社員のパートナーが「相手の夢や幸せを理解している」割合も高かったというのです。

これを読んで、思わず「面白い!」と声が出ました。

仕事の充実感は、職場だけで完結しているわけではありません。家に帰って話を聞いてもらえる人がいる、自分の夢を応援してくれる誰かがいる、そういった日常の関係性が、翌日の仕事への意欲や創造性に影響すのは自然なことです。

著書から多くを学ばせていただいているウェルビーイング学の第一人者の前野隆司教授も、このプロジェクトについてこうコメントされています。「幸せだと創造性・生産性が高く、高いとさらに幸せになる両方向の因果が検証されている。『幸せに働くからこそ利益が出る』を強調することが重要」と。この「両方向の因果」という言葉が、私にはとても腑に落ちます。幸せが生産性を高め、生産性が上がるとさらに幸せになる、という好循環の存在を、研究が裏付けているわけです。

私が代表をさせていただいている三島ウェルビーイング協議会の活動を通じて地域の方々と接していても、同じことを感じることがあります。暮らしが充実している人は、仕事にも明るさがある。そして、そういう人が周りにいると、組織や地域全体の空気が変わっていく。個人の幸せは、決して個人の中で完結していないのだと、改めて実感しています。

この研究の成果は、2026年10月の全国大会で発表予定とのことです。「ウェルビーイング成長指標」という独自の指標開発も進んでいるようで、今後の展開がとても楽しみです。

「利益が出るから社員を幸せにする」ではなく、「幸せに働くからこそ利益が出る」という順序の転換を含めた両方向の因果が、これから経営の常識になっていく日が楽しみです!


出典・参考文献・参考サイト:

朝日新聞SDGs ACTION!「従業員の幸せな生活が企業成長のカギ? 日本青年会議所と博報堂系研究所が共同研究へ」
https://www.asahi.com/sdgs/article/16436647

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父/夫/Webプロデューサー

自宅庭にあるレモングラスのハーブティーとエナジードリンクとプロギング好きの当サイトWebプロデューサーです。幸福学の第一人者、前野隆司教授のVoicyにある「ディープタイムウォークVoicy版」を聞きながら森の中を歩くことにかなり心地良さを感じてます。三島ウェルビーイング協議会/ウェルビーイングプロギング代表。プロギングジャパン認定プロギングリーダー、GLOBIS公認学び放題アンバサダー、デジタル庁 地域幸福度(Well-being)指標活用ファシリテーター、ウェルビーイング ダイアログカード認定ファシリテーター、静岡県三島市在住です。SNS繋がり大歓迎です!

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