ChatGPTをはじめとする生成AIが急速に日常へ浸透するなかで、「教育はこれからどう変わるのだろう」という問いを、ウェルビーイング研究をするひとりとしてここ数年感じ続けています。私の娘は、今年、大学生になったばかりですが、技術の進化スピードに、学びの場がどこまで追いついているのか、私自身、あまりよくわかっていません。(課題提出の注意事項として、「AIの文章を丸写しにしてはダメだよ」ということは言われているようです。)そんなタイミングで、武蔵野大学が2026年3月29日に高大連携シンポジウムを開催するという情報に触れ、これは注目したいと思いました。
このシンポジウムのユニークな点は、テーマが「生成AIと教育」だけにとどまらず、そこに「ウェルビーイング」という視点を掛け合わせていることです。AIが学習や仕事を効率化する一方で、人間らしい幸せや生きがいはどう守られるのか。その問いを、高校生と大学生が同じ場で議論するという形式も、これまであまり見かけない取り組みだと感じました。
高大連携(こうだいれんけい)とは、高校と大学が協力して教育活動を行う取り組みのことです。通常、入試説明会や授業見学といった形が多いのですが、このシンポジウムはそれを超えて、世代の異なる学生たちが「生成AI時代をどう生きるか」を共に考える場として設計されている点が印象的です。まさに対話を通じた学び、つまりウェルビーイング研究で言われる「つながり」と「自律性」を両立させた場づくりなのだと思いました。
著書から多くを学ばせていただいている前野隆司教授が学部長を務める武蔵野大学ウェルビーイング学部が携わっているこのシンポジウムは、前野先生らしく、単なる技術論ではなく「人の幸せ」を軸に据えた議論の場として機能していくのだろうと思います。
生成AIが「進化し続ける考える道具」として学校に浸透したとき、人間が担う役割は何なのか。その答えを、若い世代が自分たちの言葉で探し始めていることに、希望と確かな頼もしさを感じています。
出典・参考文献・参考サイト
生成AI時代の教育とウェルビーイングを考える高大連携シンポジウム…武蔵野大学3/29 –教育業界ニュース リシード by リセマム
https://reseed.resemom.jp/article/2026/03/12/12810.html
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