これまでプロギングを体験したたくさんの人たちが「なんだか元気になった」「気持ちよかった」「楽しかった」と語るのを、何度も聞いてきました。あくまでそれらは個人の体感であり、科学的な根拠はありませんでした。今回、日本公式協会の一般社団法人プロギングジャパン、民間最大級の幸福度診断ツール「Well-being Circle」の開発企業の株式会社はぴテック、そして、武蔵野大学ウェルビーイング学部長の前野隆司教授が代表を務める一般社団法人ウェルビーイングデザイン内のウェルビーイングリサーチセンター 研究チームによる共同研究によって、世界初となる「プロギングと幸福度の関係性」の実証研究がまとめられ、発表されました。

プロギングとは、ジョギングしながらゴミを拾うスウェーデン発祥の新しいフィットネスです。現在100カ国以上で普及しており、毎日推定200万人が参加しています。今回の研究では、100名を超える参加者にアンケートへ協力いただき、有効データをもとに幸福度診断ツール「Well-being Circle」の34項目を平均約60日間の間隔で、事前・事後の計測をしています。
結果として、34項目すべてでスコアが向上していました。なかでも「信頼関係のある地域」「ストレスの低さ」など13項目では、統計的有意差(偶然とは言えない確かな差)が確認されました。地域への信頼感やストレス解消は想定の範囲でしたが、自己効力感(自分にはできるという感覚)や楽観力、まじめ力といった項目まで上昇していたのは、研究者の間でも注目を集める発見となっています。
この研究が特に興味深いのは、「スルメ効果」と言える傾向が確認されたことです。プロギングへの参加回数が増えるほど、幸福度が上がり続けることがデータで示されています。一般的に、幸福度向上プログラムの多くの活動では続けるうちに慣れが生じて効果が頭打ちになりやすいのですが、約60日の期間をあけても幸福度の上昇が続くという結果は、例が少ないユニークな発見です。一時的な高揚感ではなく、やればやるほど深まる幸せを科学的に示した点に、この研究の核心があります。

もう一つ注目すべきは、この研究が持つ「世界初」という意味です。プロギングは世界中に広まっているにもかかわらず、幸福度向上と結びつけて正面から論じた実証研究は、日本ではもちろん、世界でもこれまで存在しませんでした。この日本発の研究が、その空白を初めて埋めた意味は、大変大きいと思います。
静岡県三島市を中心に、各地でプロギングの普及活動に取り組んできた現場視点の私個人の立場から見ても、の結果はとても腑に落ちるものでした。走ることで体がほぐれ、ゴミを拾いながら地域への関わりが生まれ、参加者同士のやりとりが積み重なることで、人とのつながりがゆるくじんわりと育まれていきます。

プロギングが自治体、教育機関、企業など多様な場面で活用されることで、地域や組織の幸福度向上に貢献できる可能性はますます広がっています。今回の発表の詳細は、以下のプレスリリースでご確認いただけます。よろしければ、ぜひご覧になってみてください。
出典・参考文献・参考サイト
一般社団法人プロギングジャパン(2026)「プロギングによる『持続的な幸福度向上』を科学的に実証。全34項目の向上と13項目での統計的有意差を確認」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000059240.html
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