幸せな人は長生きする、とよく聞きますが、ここで言う「幸せな人」ってどんな人なんでしょうか。心理学では、ウェルビーイングを2つの系統で考えています。一つはヘドニック:快楽、満足、ポジティブ感情(例:人生満足度)、もうひとつはユーダイモニック:意味、成長、目的(例:人生の目的)です。どちらが長生きにつながるのか、に着目した研究結果が2024年に発表されていました。中年期のアメリカ人を23年間追跡したものです。その結果、「人生の目的」はどの分析でも安定して長寿を予測することがわかりました。一方「人生満足度」のほうは、自己評価健康度をコントロール(同じであるように調製)した場合、長寿をほぼ予測しないという結果になりました。
Which predicts longevity better: Satisfaction with life or purpose in life?
なぜ「人生の目的」のほうが、強力に長寿を予測するのでしょうか。研究者は以下のように考えています。
1)人生の目的は、より積極的な人生への関わりを反映している
2)人生の目的は、困難に対処する力(レジリエンス)として機能する
3)人生の目的は、自己評価健康度とは独立した要因であり、健康評価以外の心理的な要因を捉えている
一方、人生満足度の予測力の一部は、自己評価健康度と重複している(「満足している」人は「健康だと感じている」)
特に高齢者において、人生の目的と長寿との関連がやや強くでているようです。高齢者において、人生の目的を維持することが大切だと言えそうです。「人生の目的」と言っても壮大なものである必要はありません。小さなことでもいいので、これから先「やりたいこと」「やるべきこと」があると長生きにつながるのです。身体の機能が衰えてくるシニア期だからこそ、ちょっとした「目的」を持つことが大切なのではないでしょうか。
【Facebookウェルビーイングの投稿】
人生に「目的」があると、長生きする ~人生満足度(幸福度)vs人生の目的 23年追跡研究~
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/2061801327963888
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