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学力は先進国3位、でも生活満足度は12位 ~ユニセフ「レポートカード20」が示す日本の子どもたちの幸福度~

日々是幸日

日本の子どもたちの生活満足度が、先進37ヶ国中12位。学力は3位なのに、自殺率は44ヶ国中4位。この数字を目にしたとき、「経済的に豊かな国に生まれても、それだけでは幸せとは限らないんだな」と、あらためて感じました。子どもの幸福(ウェルビーイング)を考えるとき、豊かさと幸せが必ずしも重なるわけではないという問いは、大人の世界と同じだと思いました。(ただ、言うまでもありませんが、解決しようと思った時に、子どもは、子どもだけで経済的な豊かさを解決することは難しいという点は、大きく違います。)

ユニセフといえば募金や緊急支援のイメージが強いかもしれませんが、190を超える国と地域で子どもの生存・成長・保護のために活動をしていて、こうした「子どもの幸福度の国際比較研究」もその重要な活動のひとつです。そのユニセフの政策研究部門であるイノチェンティ研究所が定期的に発表しているものが「レポートカード」という先進国の子どもの幸福度を多角的に比較・分析するシリーズの報告書です。今回は、その記念すべき第20弾として、先進43ヶ国を対象としたレポートになっています。

そして、今回のそのレポートが日本について示したのは、明暗が分かれる姿でした。肥満率は格差の大きさを考えると異例の1位(格差が少ないというよい傾向)、学力は3位と、公共の教育・保健サービスの充実が評価されています。一方、15歳の生活満足度は37ヶ国中12位、自殺率は44ヶ国中4位。さらに、15歳を対象にした調査(178人)では「1日3回の食事ができない」と答えた子どもが3.9%、約25人に1人が食事困難にある状況も明らかになっています。レポートは「自殺率と生活満足度の課題は経済格差とは独立して存在している」と指摘しており、子どもの幸せは経済的な豊かさだけでは語れないことを、改めて教えてくれます。つまり、経済的に豊かなになれば、万事解決かというと、そうでもないということです。

日本では、こうした課題に対して国としての動きも始まっています。以前ご紹介した2023年に設立されたこども家庭庁は「こどもまんなか社会」の実現を掲げ、子どものウェルビーイング向上に向けて、居場所づくりや、子ども自身が政策に意見を届けられる「こども若者★いけんぷらす」などの取り組みを進めています。また、注目されている外国の先行事例ではありますが、英国・ウェールズでは2015年に「未来世代のためのウェルビーイング法」が施行されており、公共機関が意思決定をおこなう際に未来の世代の幸福への影響を評価・報告することを義務づけています。日本でもこの法律の日本版制定を目指すプロジェクトが、地方議会や自治体と連携しながらボトムアップの活動として進められています。

複雑に絡み合った社会の中で、数字は事実を物語っていることにちがいありませんが、その数字の背景にある子どもたちの日常と幸福を思いながら、こうした未来を担う子どもたちの社会課題解決に向けた取り組みの一つひとつが前進し、実を結んでいってほしいと願っています。 あまり普段、ユニセフのウェブサイトを見ることは少ないかもしれませんが、よろしければ、この機会にぜひ訪れてみることで、新しい発見や気づきに繋がるといいなと思い、取り上げさせていただきました。

出典・参考文献・参考サイト

ユニセフ イノチェンティ研究所「レポートカード20」〜日本への解説〜 – 日本ユニセフ協会
https://www.unicef.or.jp/news/2026/0062.html

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父/夫/Webプロデューサー

自宅庭にあるレモングラスのハーブティーとエナジードリンクとプロギング好きの当サイトWebプロデューサーです。幸福学の第一人者、前野隆司教授のVoicyにある「ディープタイムウォークVoicy版」を聞きながら森の中を歩くことにかなり心地良さを感じてます。三島ウェルビーイング協議会/ウェルビーイングプロギング代表。プロギングジャパン認定プロギングリーダー、GLOBIS公認学び放題アンバサダー、デジタル庁 地域幸福度(Well-being)指標活用ファシリテーター、ウェルビーイング ダイアログカード認定ファシリテーター、静岡県三島市在住です。SNS繋がり大歓迎です!

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