★「私が変わればいい」では、追いつかない現実
セルフケアを学び、
前向きな考え方を身につけ、
自分なりに工夫している。
それでも――
- 組織の評価制度が変わらない
- 声を上げると「面倒な人」扱いされる
- 暗黙の同調圧力が強い
- 誰かの犠牲の上で成果が成り立っている
こうした環境の中では、
個人の努力だけでウェルビーイングを保つことは難しいのが現実です。
「もっと強くならなければ」
「気にしない自分にならなければ」
そうやって自分を変え続けようとするほど、
疲れや孤立感が深まってしまう・・・。そんな経験はないでしょうか。
★ウェルビーイングは「個人の内面」だけでは完結しない
人の幸福感や充足感は、決して心の中だけで完結するものではありません。
- 安心して話せる関係性があるか
- 自分の存在や意見が尊重されていると感じられるか
- 失敗しても学びとして扱われる文化があるか
- 誰かの役に立っている実感を持てるか
こうした組織文化や社会の風土が、
個人のウェルビーイングを静かに、しかし確実に左右しています。
だからこそ、
「幸せに生きること」を本気で考えるなら、
個人の内面だけでなく、私たちが身を置く場そのものに
目を向ける必要があります。
★組織文化や社会の風土は、自然には変わらない
では、組織文化や社会の空気は、
時間が経てば自然に良くなるのでしょうか。トップが変われば良くなるのでしょうか。
残念ながら、そうではありません。
文化や風土は、
- 何が良しとされ
- 何が黙認され
- 何が見過ごされてきたか
その積み重ねによって形づくられています。
そして、それを形づくってきたのが、
人と人との関わり方=リーダーシップです。
★リーダーシップは役職に就く人のものだけではない
ここで言うリーダーシップとは、
役職についている人だけのものではありません。
- 違和感に気づき、言葉にすること
- 周囲の声を丁寧に聴くこと
- 関係性に責任を持つこと
- 「こうあるべき」を問い直すこと
組織を構成するすべての人のこうした日常のふるまい一つひとつが、
組織の空気をつくり、社会の風土を少しずつ変えていきます。
ウェルビーイングを持続可能なものにするためには、
組織文化や社会のあり方に働きかけるリーダーシップを意識し、組織のメンバー一人一人が実践していくことが不可欠なのです。
★これから探求したい問い
筆者がこれからシェアするリーダーシップ関連の記事では、次のような問いを掘り下げていきたいと考えています。
- なぜ「いい人」「がんばる人」ほど苦しくなってしまうのか
- ウェルビーイングを損なう組織文化は、どう生まれるのか
- 立場や役職に関係なく発揮できるリーダーシップとは何か
- 個人の幸せと、組織・社会への貢献をどうつなげられるのか
個人のウェルビーイングを起点としながら
組織・社会へと視野を広げるリーダーシップについて、
具体的に、そして現実的に考えていきたいと思います。
★おわりに
幸せに生きたいという自然で切実な願い
その願いを守り、育て、つなげていくためには、
私たちが共に生きる場をどうつくるかという問いから逃れられません。
では、共によりよい場をつくる力としてのリーダーシップとはどのようなものか、 その答えは学術文書の中だけにあるわけではありません。
あなた自身のこれまでの経験の中に、あなたの周囲に存在する、一緒にいたくなる人のふるまいにたくさんのヒントがあるはずです。
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